Japan medical and welfare association

映画は信頼関係を築きながら、作るもの
僕は、クリエイター、モノづくりの立場としてなんですが、東京から必要に応じて通っているだけでは、それはやっぱり地域の信頼関係は気づけないと思うのです。
だから僕は、映画を撮るときは必ず半年以上は、住み込んで地域の方との信頼関係を気づいていくことをやっています。単に信頼関係を築くだけではなく、半年住み込むとその街の他の町ではない特徴が見えてくる。やっぱり時間は、とても大切でお住まいの方と同じ時間の共有はとても大切です。映画作りのためには、信頼関係は必要で、私は、車やバイクで走るのではなくて、やっぱり自転車で走り回っていまして、自転車で走っているといろんな方から声をかけてくださるのです。信頼関係の構築はそのような積み重ねだと思っています。
映画「いのちスケッチ」名前の由来
今回の主人公が大牟田出身で漫画家にあこがれて東京に行った物語なので、一つは地域。それと命は、大きな概念なのです。
そこで、抽象的なものをどのようにスケッチするのかというのが今回の映画のテーマです。大牟田、地域を中心に作成させていただいた作品です。医療・福祉が進む中で、いのちを育む温かい街だというイメージをこの映画を通して、描きたいと思ったのがきっかけです。
瀬木監督流の映画の作り方
オールロケでオリジナルのストーリーで描いているのだが、やはり地域に根差した撮影がしたいと思っている。
やはり自身が旅好きというのもあるが、一つは芸術的な理由で世界は、本当に広がりがある。
オールロケで撮影すると町全体が撮影のセットになるので、自由度があるのです。
世界は、美しいものがあって、素晴らしいものがあって、それを一つのフレームの中に残したいという気持ちがあるので、オールロケをしている目的でもあります。
大牟田市動物園での撮影に至る経緯
大牟田は、高齢化が進み、人口減少が進んでいる。しかし、決してマイナス要素だけではない。大牟田は、特殊出生率が全国平均・福岡県平均より高く、伸びてきている。相対的に子供は生まれている。将来的に考えると、ファミリー層や子育て層をできるだけこの街にとどめておく、そのためのきっかけがこの「いのちスケッチ」という映画です。
動物園というのは、自分に子供が生まれると、また連れていく。そのようなリピーターを獲得する場所が大牟田動物園でもある。動物福祉に対する考え方が大牟田の人間モデル、認知症予防を動物や人間もいのちを育む温かい街にしたいという思いが込められている。この映画は、動物園だけの物語ではなく、大牟田の福祉、動物園の福祉においても考えた映画。動物と人間のいのちが50/50で描かれた映画だという風に観て思っていただきたい。
動物福祉だと感じた場面
映画の準備のために、飼育員体験を行ったが、例えば、無麻酔で動物の血を採血し、動物の健康を管理する。また、動物に対して人間も食べ物の好き嫌いがあるように嗜好性があるが、性格も含めてケアしている姿が見られた。動物がそこの環境にいたいという、選択できる複数の環境を提供しています。その中で人の福祉にもつながると考えるのが、動物との心の交流だと思う。
動物に協力動作を得て、爪を切ったり、採血をしたりその後には、獣医・飼育員の方に対して、何らかのありがとうの意思表示が見えてくるのです。人の福祉にも共通する、今の信頼関係を築くのに一番大切なことではないかと思うのです。
クリエイターへのメッセージ
まずは「やってみる」ということではないでしょうか。面白いことに自分が心動かされたら、失敗するかは、分からないが、それがまず大事だという風に感じます。僕がやっている映画というのは、チームプレイなのです。一人ではできないのです。多くの人と一緒にやるという事は、目の前の人に向き合っていくことが必要だと思う。それは、医療という世界でも、教育の世界でもその姿勢が必要だと思います。相手のいい所を認め合いながら、相手と向き合う、そのためにコミュニケーションを重ねるといった事が必要だと感じます。クリエイターへのメッセージ
為翔会へのメッセージ
学際や国際という言葉があるが、「際」というのは垣根を超えるということ。専門家でありながら、垣根を取っ払って、様々な分野の皆様とできるだけ、交流の機会を持つことが強固な文化(風土)を作るような気がしています。人間とのつながりを今後も大切にしてください。



